誤嚥を防ぎ、肺炎を予防しよう!呼吸器を強くする為のリスク管理とは

誤嚥を防ぎ、肺炎を予防しよう!呼吸器を強くする為のリスク管理とは

リスクは未然に防ごう

大病を患い体調が思わしくない場合はベッドから起き上がりたくないものです。

しかし、「身体がしんどいから。」とずっとベッドに寝ていると、よりよくない状況を引き起こしてしまう可能性があります。

事前に分かっているリスクは未然に防いでおいた方がよく、どんな時に肺炎になり、何に気を付けれなよいのか理解しておきましょう。

今回は寝たきりや身体機能が落ちると起こりやすくなる肺炎について解説していきたいと思います。

患者A

最近よくむせるようになってきたのよね💦

まさし院長

誤嚥と肺炎のリスクを知るところから始ましょう!

沈下性肺炎について

寝たきりの患者さんは、「沈下性肺炎」という病気を起こしがちです。

沈下生肺炎とは長期及んで仰向けに寝ている場合に背中側に肺が沈下してしまった状態を言います。

どのような状況なのか簡単にご説明すると、濡れた大きいスポンジを置いておくと、上は乾いて下は濡れた状態になるのと同じ状態です。

体位交換や車いすへ移動をすることで予防でき、離床する時間を作るとよいでしょう。

体位変換や離床などの動きがあることで身体にかかる圧を分散できるので、褥瘡予防にもなります。

沈下性肺炎の予防は簡単です。

しかし、身体機能の低下した患者様にとって体位変換や離床は大変なことであるのは間違いありません。

介護者が率先して体位変換や離床の手伝いをしないと身体機能の落ちている患者様一人で解決しにくい問題でもあります。

まるちゃん

ずっと寝ていると肺炎になるのか、怖いの~

かえで

身体を動かすことがいかに大事なのかが分かります!

誤嚥性肺炎について

高齢者に起こる可能性が高く注意深く見守る必要があるのが、誤嚥性肺炎です。

ご高齢になると、咳が出たり、うまく飲み込めなくなり、誤って唾液や食物が気管に入ってしまいまい誤嚥を起こします。

誤嚥性肺炎とは、細菌が唾液や胃液と共に肺に流れ込んで生じる肺炎のことをいいます。

気道に入った異物は通常であれば咳やくしゃみをして外に排出することができるのですが、誤嚥性肺炎ではそれができず異物が肺まで達してしまい、そこから炎症が起きます。

患者C

食べ物がうまく飲み込めないのは誤嚥が関係しているのかな?

まさし院長

誤嚥対策を取り入れていきましょう!

誤嚥を防ぐための対策

誤嚥がなぜ起こり、どう対処するとよいのか知っておきましょう。

高齢になると、飲み込む機能が低下します。

飲み込む機能が低下すると、食べ物や飲み物が食道ではなく気管に入ってしまい、むせることが多くなります。

そのとき、飲食物や唾液などに含まれている細菌が気管から肺に入り込むと、肺炎を発症しやすくなります(誤嚥性肺炎)。

誤嚥の予防対策として、次のことを心がけましょう。

誤嚥の予防対策

  • ゆっくり食事をする
  • 少量ずつ口に入れる
  • 良い姿勢で食事をする
  • 食べながら喋らない

誤嚥の予防対策はどれも難しいものではないので、食事の時には忘れずに実行しましょう。

患者C

かんたんだから実践してみようかな!

ひろと

ゆっくり少しずつ良い姿勢で静かに食べましょう!

長期の寝たきりは要注意

長い期間ベッドに寝ていると、痰やつばなどが気管に溜まり、肺に炎症が起きてしまいます。

また、背中の部分がうっ血することで、細菌が繁殖しやすくなって起こるともいわれます。

身体機能の落ちている患者様が肺炎になると、抗生物質で肺炎は改善できても、体力が戻らず寝たきりになってしまうことがあります。

若い方ならまだしも、高齢である程に一度落ちてしまった体力を戻すのは至難の技になるでしょう。

そのうちの20〜30 %は死に至ることさえある肺炎は注意が必要です。

ムギ

注意しないと高い確率で死に至るニャ!

まさし院長

まずはベッドから起き上がる努力をしましょう!

肺炎を予防しよう

肺炎は、手遅れになると最悪死に至る怖い病気ですが、その一方で、日常生活のちょっとした注意で予防することができます。

身体機能の低下や肺炎が気になる方は、次のことを普段から心がけて下さい。

適度な運動があなたを救う!

からだの抵抗力を高めるための適度な運動を毎日するようにしましょう。

ご自身に合った毎日できる運動を選択しましょう。

例として、ウォーキングだと20分~1時間程度歩くことで、NK細胞などの免疫細胞が活性化されます。

高齢者と話をしている「激しい運動をした方が体力がついて身体が強くなる。」勘違いされている方が多いです。

激しい運動は、逆に免疫力を低下させるので、無理は禁物です。

運動に関しては焦らずコツコツ積み上げることが大事で、激しい運動をするより、毎日できる適度な運動を選択された方が結果として上手くいきます。

まるちゃん

運動を習慣にしないといかんの~

栄養バランスを見直そう!

食については「何を食べたら元気になるの?」悩む方も多いでしょうけど、栄養バランスを考えて食事をすれば大丈夫です。

栄養バランスを整えた上で、免疫活性を高めたいのであれば、ビタミンCを多く含む果物や野菜のほか、キノコ、ヨーグルトなどを食事にとり入れるとよきでしょう。

腸内環境を整え便秘を防ぐ!

免疫を高めたいのであれば便秘をしない対策が必要で、なぜかというと便秘をすると、免疫細胞の働きが低下してしまいます

なんと、免疫細胞の60%~70%は腸内にあるのです。

だからこそ、腸内環境を整えることが大事になってくるのです。

ゆづき

栄養をしっかり摂って、腸内環境も整えよう!

笑って細胞を活性化しよう!

「笑う門には福来たる。」と言うように、楽しく笑うことが身体によい影響を与えます。

どんな変化が出るのかというと、笑うと人の身体ではNK細胞などが活性化され、免疫力が高まります。

軽い笑いでも、効果があると言われていますので、リラックスして楽しい時間を作ることが大事でしょう。

かえで

趣味とか何か楽しみを見つけるとよいですね!

細菌やウィルスの侵入を防ぐ

新型コロナが流行し出した頃に、ハリウッドスターでもあるアーノルド・シュワルツェネッガーが手洗いのやり方をYouTubeで解説し、手洗いを推奨している光景を見たことがあるのですが、「アメリカでは手を洗うということが常識ではないんだ。」とその時に感じました。

日本人は若い人を中心に潔癖症なくらい意識の高い人が多くなってきたように思いますが、常識は人それぞれなので、細菌やウィルスの侵入を防ぐやり方もこの機会に覚えておきましょう。

外出時にマスクを着用しよう!

新型コロナの蔓延で外出時にはマスクをすることが当たり前の常識となりたつありますが、風邪やインフルエンザの流行時には、マスクは必ずつけましょう。

鼻の上からアゴまでを覆う、隙間のないマスクを選びましょう

こまめに手を洗おう!

こまめな手洗いとアルコール消毒も新型コロナ蔓延以降は当たり前の行動になりつつあります

外出から帰宅した時だけでなく、仕事や家事の後などにも手を洗う習慣をつけておくことが大切です。

肺炎の予防には、石鹸で洗うよりも、アルコール消毒薬が効果的です。

ポンプ式のアルコール消毒薬が、使いやすく便利ですし、保健所も推奨してます。

こまめなうがいで喉を清潔に!

帰宅時だけでなく、食事のあとや歯磨き時にも、うがいをしてノドの雑菌などを排除しましょう。

水だけのうがいよりも、うがい薬によるうがいの方が感染対策に有効であることが立証されていますので、うがい薬を使用することをオススメします。

口の中を清潔にしよう!

歯磨きやマウスウォッシュなどで、口の中を清潔な状態に保ちましょう。

とくに高齢者は、睡眠中の咳などで唾液を飲みこむとき、細菌が入りやすいです。

就寝前の口腔ケアはしっかりと行いましょう。

禁煙しよう!

タバコは「百害あって一利なし。」

喫煙をするとノドが荒れてしまい、線毛による排出機能もにぶくなるので細菌やウイルスが侵入しやすくなります。

禁煙していたのに、また喫煙を再開してしまうと、急性の肺炎は起こりやすくなるので注意が必要です。

ゆづき

禁煙以外は新型コロナ以降常識になりましたよね!

まとめ

注意点はたくさんありますが、身体をよい状態で保ちたいなら内容を理解して全てに気を付けた方がよいでしょう。

予防対策を考えてみえる方の年齢やお体の状態も様々でしょうけど、なるべく早くから適切な対策を立てて対処した方がよいですし、思い立ったらすぐに始めるくらいの勢いで行って欲しい案件です。

持病の治療や管理をしっかり行うことや睡眠不足や食事の偏りに気をつけることも忘れずに、健康管理をしていきましょう。

呼吸が苦しいってホントにしんどいので、苦しい思いをしない為の対策を事前に行っていきましょう。

お問い合わせ先、愛知訪問マッサージ・リハビリ

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