床ずれ注意!予防は難しいが褥瘡を回避することは可能です!

床ずれ注意!予防は難しいが褥瘡を回避することは可能です!

寝たきりの最大の脅威

往診で各ご家庭や施設を周っていると時々目にするのが褥瘡(床ずれ)です。

身体の一部が圧迫され続けると皮膚に栄養がいきわたらなくなり、圧迫された部位が壊死し皮膚潰瘍を生じた状態のことを褥瘡(床ずれ)といいます。

施術を行い患者様の身体を観察していると褥瘡になる手前の皮膚変化を見つけることがあります。

患者様自身も何か変化を感じてみえると思うのですが、自分が褥瘡になるなんて夢にも思っておらず、実際に褥瘡が広がってから大慌てで対処しようとする方が多いです。

しかし、褥瘡のやっかいなところ「一度かかると治りにくく、再発もしやすい。」ことなのです。

褥瘡になると痛みが伴いとてもつらい思いをしますので、事前に対策を立てて褥瘡ができない生活を心掛けるようにしましょう。

患者A

最近仙骨の辺りが黒ずんできたけど何かしら?

まさし院長

床ずれの可能性がありますね!

床ずれはどうしてなる?

人間の身体はその構造上出っ張っている部分があり、お尻、背中、もものつけ根、かかとなど、ベツドに骨があたる箇所に過重がかかりやすいです。

ずっと寝たきりだとその部分に力が加わり続けるため皮膚の皮がむけ、大きな穴(皮膚潰瘍)ができることがあります。

これが褥瘡(床ずれ)です。

褥瘡(床ずれ)は、長い時間同じ部位が圧迫されることで血流が悪くなり、栄養や酸素も行きわたらなくなり組織が壊死することで起こります。

褥瘡(床ずれ)の好発部位

仰向け(仰臥位):後頭部・肩甲骨部・脊柱部・仙骨部・踵骨部(かかと)など

横向き(側臥位):耳介部(耳)・肩関節部・肘関節部(ひじ)・腸骨部・大転子部・膝関節部・外踝部(くるぶし)など

患者B

床ずれができやすい場所はどこ?

かえで

仰向けと横向きで好発部位は異なります!

適切に対処しないと悪化する

褥瘡(床ずれ)はひどくなると表面の皮膚がただれるだけでなく、筋肉や骨にまで達することがあります。

痩せていると状況を悪化させる要因になり、痩せると骨が突出してくるので、それだけ床ずれになる危険性が高まります。

褥瘡(床ずれ)の分類については「NPUAP(米国褥瘡諮問委員会)のステージ分類」を参考にしてください。

ステージI皮膚に圧迫しても消えない発赤(ほっせき)や皮内出血などがみられる
ステージII「ステージI」の床ずれに摩擦力が働き、表皮が剥離して真皮層が露出したり、
水疱などができたりしている
ステージIII組織欠陥が皮下組織に及んでいる
ステージIV組織欠陥が筋膜を超えて筋肉や骨、腱などにまで至り、感染を伴いやすい
NPUAP(米国褥瘡諮問委員会)のステージ分類

ステージIVの褥瘡(床ずれ)を拝見したことがあるのですが、骨が見えるくらい大きく皮膚が裂けた血だらけの患部をみたときには何とも言えない感情に襲われ、ゾクゾクと背筋に悪寒が走ったのを覚えています。

褥瘡(床ずれ)は見た目にも痛々しいのですが、実際に痛みが強く、一度かかると治りにくいです。

また、再発もしやすいのでその後の対処も大変です。

まるちゃん

床ずれができると大変なんじゃの~

ゆづき

介護者に状況改善の手助けを頼みましょう!

予防する意識が大事です

床ずれは発症してしまうと大変なので、前もって対策を立てて予防するのがいちばん効果的です。

しかし、「肩が邪魔して横向きになれない。」「背中が曲がっていて上向きになれない。」など身体的な不都合から予防がなかなか難しいこともあります。

予防の観点からの理想を言えば、できるだけ同じ姿勢をとらないように介護者が注意し、ご自身での運動を継続的に行い自分で寝返りをうてる体力をつけていき、きちんと栄養をとって皮下脂肪や筋肉が落ちないようにすることが大切です。

患者C

不安はあるが毎日外を歩いてみようと思う!

まさし院長

転倒の危険がある方はご自宅で出来る運動を行うとよいですし、運動強度よりも継続して行うことの方が重要です。

まとめ

身体機能が回復してご自身で寝返りをうてるようになると褥瘡(床ずれ)の状況は一気に改善するでしょう。

最近受け持った患者様の臀部が黒ずみ、これから褥瘡になろうとしている部位を発見したので、患者様とご家族にその旨を伝えて状況改善に向けた取り組みをしたところ、状況が大きく好転しました。

褥瘡ができる時は患者様の動きが極端に少なくなり、寝ている時間が増えます。

この方は自宅内なら立って歩く事が可能でしたので、臀部の状況を伝え、今対策を立てて行動するべき理由と今やるべき運動を伝えたところ生活習慣を改めてくれたので、その後は患部の血色もよくなり危機的な状況を脱しました。

褥瘡の予防をする意識と行動はその人の身体機能全体の回復も同時に期待することができます。

この患者様は、往診当初はずっとベッドに寝て動きが少なかったのですが、半年後には外に散歩するまでに回復しました。

半年かけて下半身と上半身の筋力のバランスを整え、筋力強化を図ったところ、「最近身体が軽くなった。」「歩ける距離が伸びた。」「糖尿病の数値がよくなった。」とご自身で言うくらい快調で、自分一人では無理だった負のスパイラルから抜け出すことができたのです。

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