【新薬】急性期脳梗塞に対する、新規血栓溶解薬導入への臨床試験継続の研究に寄付しました!

【新薬】急性期脳梗塞に対する、新規血栓溶解薬導入への臨床試験継続の研究に寄付しました!

薬の値段の高騰による資金難

以前より気になっていた「急性期脳梗塞に対する、新規血栓溶解薬導入への臨床試験継続」の研究開発チームに僅かながら愛知訪問マッサージより寄付を行いました。

特に見返りを求めている訳でもなく私の個人的な気持ちとして寄付させて頂いたのですが、寄付金控除証明書が送られてくるようなので、確定申告時にその証明書を使って控除をするなら愛知訪問マッサージからの寄付と言っても同じことになります。

私の受け持つ患者さんにも脳梗塞後遺症の方が多いのですが、誰しも脳梗塞になり病院へ緊急搬送される可能性はありますし、そういった場合に効果が高い薬がないと非常に困りますよね。

研究チーム(臨床試験T-FLAVOR)がクラウドファンティングで資金を集める理由は何なのか、新薬「テネクテプラーゼ」をなぜ日本国内で早急に認可する必要があるのか、分かりやすく解説していこうと思います。

臨床試験T-FLAVORの継続が困難になり、今回のクラウドファンディングに寄付を募った理由の一つに、コロナ禍による物価高、ウクライナ危機による世界輸送の高騰化などにより、米国から購入している「テネクテプラーゼ」が研究開始当初より5倍以上の薬価に膨らんだことにあります。

「薬の値段が5倍になったのは大変だと思うけど、総額1,000万円以上の寄付なんて必要なの?」と思いますよね。

実はこの薬、令和2年には1本30万円だったのに、3年経った現在では1本160万円まで価格が上昇しているのです。

「え??嘘でしょ?」と思うほど驚きの薬の値段の高騰ぶりなのですが、これが現実なので臨床試験T-FLAVORの研究チームは国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)や国立循環器病研究センター循環器病研究開発費からいただいている研究助成費用では賄えない資金を一般の方々から寄付を募って何とかするしかないのです。

ゆづき

薬の購入代金が1本30万円でもお高いのに、それが160万円まで高騰するなんてビックリです!

まさし院長

そういう理由で、急性期脳梗塞を患った患者さんを救うための研究を継続するには寄付を募るしかないのです。

治療効果の高いテネクテプラーゼ

しかし、現在日本で使用されている「アルテプラーゼ」があるのに、なぜ医療現場に「テネクテプラーゼ」という新薬を導入しないといけないのでしょうか?

ことの発端は、2012年に研究論文で心筋梗塞に用いられていたテネクテプラーゼという薬が、「脳梗塞の急性期血栓溶解療法に使用できるかもしれない」という報告がされたことにあります。

その当時、「アルテプラーゼ」の時代は終わり、これからはテネクテプラーゼの時代だ」という声も上がるほどインパクトの強い研究報告だったそうです。

「テネクテプラーゼ」は「アルテプラーゼ」を改変して作られた薬なのですが、一回の静脈注射で済むため、投与後に速やかにカテーテルによる機械的血栓回収療法に進むことができます。

とても使い勝手がよく効果も高いので「テネクテプラーゼ」は全世界で使用され始めているのです。

海外の研究結果の報告

・従来のアルテプラーゼよりも2.2倍の血管開通率を誇る

・脳梗塞発症後の3ヶ月の日常生活自立度も改善した

世界の医療機関がその効果を認める新薬なのですから、研究者が日本国内で使用できるようにしたい気持ちは分からなくはないです。

でも、なぜテネクテプラーゼの日本での認可をそんなに急ぐ必要があるのでしょうか?

その答えの一つに薬の生産ラインの問題が指摘されていれます。

同一企業が同じ生産ラインで時期をずらしてテネクテプラーゼとアルテプラーゼを生産しているので、効果のより高いテネクテプラーゼの需要が高まれば、今まで使われていたアルテプラーゼの必要性は低下し製造が中止される可能性が高くなります。

そうなると、アルテプラーゼのみを臨床の現場で使用している日本では「血栓溶解の治療が出来なくなる。」という未来も考えられるのです。

ゆづき

血栓溶解の治療が必要な時に効果の高い薬がないのは非常に困りますので、そうなる前に早めに手を打ちたいということですね!

まるちゃん

こういう研究に善意の寄付をするということは、みんなで協力し合って日本の医療をよりよくしていくという事なんじゃよ。

無視できないドラッグラグ

「テネクテプラーゼが日本になくても、従来薬のアルテプラーゼがあれば多少の効果の差はあっても問題ないのでは?」と思われる方はドラッグラグ問題について知って頂きたいです。

先ほどお伝えしていますが、重要な部分なのでもう一度書いておくと、「同一企業が同じ生産ラインで時期をずらしてテネクテプラーゼとアルテプラーゼを生産しているので、効果のより高いテネクテプラーゼの需要が高まれば、今まで使われていたアルテプラーゼの必要性は低下し製造が中止される可能性が高くなります。」

勘のよい方がもう分かってみえると思いますが、現時点でテネクテプラーゼが日本にないという現状は、近い将来、従来の薬であるアルテプラーゼから新薬のテネクテプラーゼに移行して、工場の生産ラインでテネクテプラーゼしか作られなくなってしまった場合にドラッグラグが起こってしまうのです。

製造がされていない薬を輸入することは不可能ですので、「効果も高いし、これからは新薬のテネクテプラーゼを輸入して患者さんに使おう!」と思っても日本でまだその薬が認可されていない場合は困っている患者さんがいてもその薬を使用することができないのです。

このジレンマのような日本国内で新薬が認可・販売できるようになるまでの期間をドラッグラグと言います。

ドラッグラグとは、海外で開発・販売された新薬が日本で認可されて販売されるまでの時間差のことで、平均で4年(48カ月)といわれています。

いち早く、新薬「テネクテプラーゼ」を日本国内で使用できるようにするべきなのは、このドラッグラグが大きく関係しているのです。

ムギ

海外で開発・販売された新薬が日本で使用できるようになるには長い年月がかかるニャ!

まさし院長

ドラッラグは平均で4年とかなり長いですし、効果の高い薬が使えない期間が少しでもあると、急性期脳梗塞を発症した患者さんがとても困る結果になるのです。

youtube

脳梗塞の新薬への寄付について動画も作成したので、youtubeに作成した動画をUPしました!

よろしければ動画もご視聴ください。

愛知訪問マッサージ・リハビリ

愛知訪問マッサージでは、寝たきり0を目指して名古屋市を中心に訪問による在宅でマッサージ治療を行っています。

お年寄りや通院が困難な方が、自宅で国家資格を持った鍼灸マッサージ師による リハビリマッサージをお手持ちの健康保険を使って(335円~610円)で受けられます(※1割負担の患者さんの場合)。

※障害者医療証(マル障)、福祉の受給者証(マル福)をお持ちの方と生活保護を受けてみえる方は自己負担金0円となります。

ご利用料金について

初回無料体験マッサージについて

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