家庭介護【床擦れ注意】初期のサインを見逃すな!正しい知識を知ろう

家庭介護【床擦れ注意】初期のサインを見逃すな!正しい知識を知ろう

褥瘡は放置するとどうなる?

1日の大半をベッドや車いすの上で過ごす高齢者が注意しないといけないリスクの1つとして、褥瘡(じょくそう)があります。

床擦れとも呼ばれる褥瘡に対するケアが長期の療養生活ではとても重要です。

褥瘡は放置しておくと皮膚の炎症が悪化し、水ぶくれや、膿が溜まった膿瘍を形成することもあります。

さらに進行すると褥瘡から体液が漏れ出ることで、体に必要な水やタンパク質などの栄養素が失われ低蛋白血症を起こしてしまうこともあります。

また、傷口から細菌感染症を起こすこともあります。

今回は、放っておくと怖い褥瘡について解説していきます。

褥瘡に一度でもなると、その後は常にその部位に注意を払わなくてはなりません。

血流をよくして褥瘡発症リスクを低減する

マットレスやクッションなどで皮膚が持続的に圧迫されると、その部分の血流が低下して褥瘡が発生しやすくなります。

そのため、寝たきりの人の介護では、定期的に体の向きを変える体位変換が欠かせません。

この辺りの褥瘡にたいするケアの常識は世間一般に浸透してきているように思います。

血液の流れは体調が悪い時ほど停滞しますので、意識して血液の流れをよくする対策を取るべきですし、ご本人の感覚は鈍いかもしれませんが、同じ姿勢で寝ていると身体はとてもしんどいはずです。

褥瘡発生の4つの原因

①圧迫

②摩擦

③不潔、蒸れ

④栄養不足

褥瘡の治りを妨げる要因とは

最近は、介助のやり方によって発症リスクが高まることが分かってきております。

意外と見落としがちなのは、体位変換や車いすへの移動、おむつ替えなどの日々の介助が皮膚への圧迫となり、褥瘡の治りを遅くしているという事実です。

皮膚に垂直にかかる圧力だけでなく、引っ張られたり擦れたりする力もリスクなのですが、これは専門家から指摘されないと介護者はなかなか気がつけません。

介護は手間と時間がかかりますので、長期の療養では介護者も疲弊します。

そんな介護者に、体位変換や車いすへの移動などをもう一度見直せというのは酷な話ですが、ひと手間を惜しんで褥瘡ができてしまうとそれからのケアの方が大変ですので出来るだけ早期に正しい対処を知って実践しすることが大事です。

また、褥瘡をなるべく早く治したいと思っていても適切な対処をしていないと褥瘡の治りは遅くなります。

褥瘡になるのは介護のやり方に問題があるのかな?

褥瘡がなかなか治らないのはなぜ?

「ずれ力」に注意しよう

予防策としては、例えば電動ベッドの角度を変えた後は、上体をベッドから浮かせて衣服やシーツの突っ張りやしわを取る背抜きのほか、お尻を浮かせる腰抜き、脚全体を離すかかと抜きという介助が大切になります。

「背抜き」「腰抜き」「かかと抜き」は褥瘡予防の基本ですので覚えておきましょう。

寝ている患者さんをヘッドアップする時、逆流による誤嚥性肺炎予防のためのヘッドアップは30度にとどめます。

その際、自重で身体が下がる力とベッドが上がる力との間に「ずれ力」が生じます。

この「ずれ力」が褥瘡を引き起こすきっかけになるので、「ずれ力」を考慮し回避するため、ヘッドアップ後は「背抜き」を行います。

「かかと抜き」とは、 電動ベッドを背上げした後、または背下げした後に身体をマットレスから一旦離して戻す介助です。

対象者が自分ではできない、または自分からはしていない状態の時に介助者が代わって行います。

ずれ力がなぜ起こるのか理解しよう!

エアマットを必要に応じて使用する

寝返りができない以外のリスク要因として、痩せて骨が突出している、関節が固まっている、むくみなどで皮膚が弱くなっているなどが挙げられます。

その場合は、自動体位変換機能を備えた床擦れ防止用エアマットの使用が勧められます。

介護保険でレンタルも可能ですが、エアマットの難点はフワフワした感覚で落ち着かないところでしょうか。

必要があればケアマネージャーに相談すれば、対象者に適切なエアマットを探してくれるでしょう。

必要に応じてエアマットも検討しよう!

低栄養も褥瘡のリスク要因となります

栄養状態はわりと見落とされますので、ご家族などが注意して経過観察する必要があります。

食が細くなり低栄養に陥ると褥瘡ができやすく、治りにくくなります。

食事を取っているように見えても、実は量が少なかったり栄養バランスが偏っていたりする場合もあるという。

寝たきり状態、又は車椅子生活で身体もたいして動かしていない上に、栄養バランスを考えた健康によい食事は味の面でそれほど魅力がないので、食を楽しんで食べることも難しいのが現状です。

急に体重が減った場合は低栄養のサインですので要注意です!

栄養補助食品なども積極的に活用して必要な栄養を確保する努力が必要です。

褥瘡ができるような身体状態の場合は病気との兼ね合いもあり思ったように動けていないことも多く、寝ているだけではお腹がすいたと感じにくく食も細くなりがちです。

周りが注意しながら食事のコントロールと管理をしていく必要があります。

患部の除圧を早めにしよう!

介護者は毎日の着替えや入浴時などに全身をくまなく観察し、皮膚が赤くなっていたら褥瘡を疑って、すぐに医師や看護師に伝えましょう。

初期の軽いものであれば、患部の除圧と経過観察で改善することもあります。

早期発見がとても大事なので、予防とともに経過観察しながら対象者の変化を見逃さないようにしましょう。

コロナ禍の自粛生活で、健康に歩ける人でも長時間同じ姿勢でテレビやパソコンを見ていて褥瘡ができるケースがあるそうです。

この話しは意外と思いきや、同じ部位にずっと刺激が加わっていれば起こってもなんら不思議でははりません。

まとめ

患者様のお宅や施設に伺うと褥瘡で悩んでみえる患者様をよくみかけます。

私が何かできる訳ではありませんが、褥瘡になる前に赤くなっている場所を発見したり適切なアドバイスをすることで予防の手助けをすることは可能です。

実際に褥瘡になってしまった部位は傷が癒えるまで触らず経過観察するしかありません。

褥瘡になってしまってからではその後のケアはより大変になります。

麻痺や拘縮の度合いやご病気の加減によってどうしても褥瘡ができやすい環境になってしまう場合もありますが、未然に防げるものについてはしっかり対策をとって防いでいきたいですよね。

「ずれ力」については知らない介護者も多いと思いますので、私たち医療関係者がご家族などにアドバイスして注意喚起していくことも大事な使命だと思っております。

患者様が突然倒れ、ご家族も何も分からないところから介護が始まることが殆どだと思いますので、あらかじめ防げることについては適時注意を促すことも必要ですよね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です