熱中症になった時の対処法、迅速な対応が命を救う

熱中症になった時の対処法、迅速な対応が命を救う

暑すぎる夏、熱中症に要注意!

近年の夏はとにかく暑い!

昔も7月~9月は同じように暑かったとはいえ部屋にクーラーを必ず付けないといけない程ではなかったように思うのですが、最近はクーラー無しでは生活が成り立たないくらいの猛暑日が続くことが多くなりました。

そんな暑い夏に気をつけないといけないのが熱中症です。

自分が熱中症にかかった時や、周りで熱中症の疑いがある人をみかけた場合には迅速に適切な対処をしなくてはいけません。

熱中症が疑われる人を見かけたら、貴方ならどう対処しますか?

まさし院長

熱中症が疑われる場合は迅速な対処が必要です!

ゆづき

熱中症の対処法を教えてください!

熱中症を疑う症状

熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。

重症度によって症状の出方は様々で、めまいや多量の発汗、筋肉痛のような軽度のものから、痙攣、意識障害のような重症のものまで多岐に渡ります。

次のような症状が出ている場合は熱中症を疑いましょう。

めまい・失神・筋肉痛・筋肉の硬直・大量の発汗・頭痛・不快感・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・意識障害・けいれん・手足の運動障害・高体温

表 熱中症の症状と分類

分類症状
Ⅰ度めまい・失神
(「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不十分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともある。)
筋肉痛・筋肉の硬直
(筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴う。発汗に伴う塩分(ナトリウム等)の欠乏により生じる。これを“熱痙攣”と呼ぶこともある。)
大量の発汗
Ⅱ度頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
(体がぐったりする、力が入らないなどがあり、従来から“熱疲労”といわれていた状態である。)
Ⅲ度意識障害・痙攣・手足の運動障害
(呼びかけや刺激への反応がおかしい、体がガクガクと引きつけがある、真直ぐに走れない・歩けないなど。)
高体温
(体に触ると熱いという感触がある。従来から“熱射病”や“重度の日射病”と言われていたものがこれに相当する。)
厚生労働省の資料より
まるちゃん

軽度のうちに気がついて欲しいの~

かえで

熱中症が重症化したり処置が遅くなると、脳や脊髄などの中枢神経、肝臓、腎臓、心筋、肺などのさまざまな臓器に障害を起こし後遺症が残る場合があります。

熱中症が疑われる人を見かけたら

熱中症が疑われる人を見かけた場合が、次の3つの応急処置をすぐに行いましょう!

熱中症の3つの応急処置

涼しい場所へ避難:エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させよう

からだを冷やす:衣服をゆるめ、からだを冷やす (特に、首の周り、脇の下、足の付け根など)

水分補給:水分・塩分、スポーツドリンクなどを補給する

夏の暑さにやられて頭がぼーっとして正常な判断ができない状態だったり、認知症の方などはご自身が熱中症になったことに気がつかないことがありますので、周りが意識して声をかけてあげることが大切です。

熱中症は放っておくと大変な事態になりますので、早急に的確に対処しましょう。

自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう!

患者B

この程度で救急車を呼んでもよいのかな?

ひろと

様子がおかしいと感じたら、すぐに119に電話しよう!

熱中症の応急処置

熱中症が疑われる人に声掛けして返事が返ってくる場合は、涼しい場所へ避難し・服をゆるめ体を冷やしましょう。

応答がない場合は、早急に救急車を呼びましょう!

救急車が到着するまでの間に応急処置を始めましょう。

応急処置とは、涼しい場所へ避難し・服をゆるめ体を冷やすことで、氷のう等があれば、首、わきの下、太もものつけ根を集中的に冷やしましょう。

スポーツや激しい作業・労働等によって起きる労作性熱中症の場合は、全身を冷たい水に浸す等の冷却法も有効です。

※呼びかけへの反応が悪い場合は無理に水を飲ませてはいけません。

医療機関への受診時は、本人が倒れたときの状況を知っている人が付き添って、発症時の状態を伝えましょう。

患者C

ワシは暑さに強いから大丈夫じゃ!

まさし院長

そういう過信が一番危ないのです!

水分を自力で摂取できる場合

水分を自力で摂取できる場合は、水分・塩分を補給しましょう。

大量に汗をかいている場合は、塩分の入ったスポーツドリンクや経口補水液、食塩水がよいでしょう。

《豆知識》朝食を食べて熱中症を予防しよう

普段の生活の中で「熱中症予防って何をすればよいのだろう?」「手軽にできる熱中症対策はないかな?」と思われる方は多いと思うのですが、実は朝食を食べて出掛けるだけで、水分不足のため熱中症のリスクを減らせます。

例えば、朝食によく出る味噌汁には水分だけではなく塩分も含まれています。

水分補給というと水やスポーツドリンクなどの液体で摂取しないと。」と思いがちですが、食事から水分を摂取することがとても大事で、朝食を食べることで水分と塩分を補うことができ、日中の活動を助けてくれます。

また、人は睡眠中にたくさんの汗をかきます。

汗には塩分が含まれており、ご自身で気がついていないだけで起床後の体は水分と塩分が不足した状態になっています。

体内から失われた水分と塩分を補うためにもきちんと朝食を食べましょう。

成人の場合、身体が1日に必要としている水分量はおよそ2.5リットルで、1日に必要な水分量を飲料水からだけ摂るのは大変です。

1日の食事で食べ物からは成人およそ1リットル前後の水分を補えていると考えられます。

それを差し引いでも、お水などは1日に1.5リットル程度飲む必要があり、水分だけでもけっこうな量なので意識して摂取しないと飲み切れません。

朝食をしっかり食べて食事から水分を摂り入れることは、水分不足の予防、しいては熱中症の予防に繋がるのです。

ムギ

食事にも水分が含まれているニャ!

まさし院長

朝食をしっかり食べることが熱中症対策になるのです!

症状がよくなった場合

熱中症の症状が改善してきた場合はそのまま安静にして十分に休息をとり、回復したら帰宅しましょう。

《豆知識》熱中症になった日の翌日も身体を休めた方が良い?

ここで気になるのは、「熱中症になった日の翌日も、引き続き体を休めた方が良いのか?」ということでしょう。

判断基準としては、いつも通り自分で水分補給と食事が出来れば大丈夫です。

I度やII度の軽い熱中症になった翌日でも、ふらつきや食欲低下、吐き気といった症状がおさまっていれば、普段通りに活動しても問題ないと言えるでしょう。

体力が回復しているなら、スポーツなどの激しい運動をしてもよいですが、水と塩分の補給や適度な休憩といった熱中症対策は欠かさず行ってください。

翌日になってもふらつく、食欲が湧かないといった症状が残っている場合は、熱中症から完全に回復していない証拠ですので、もう1日身体を休めて休養し、様子を見ましょう。

軽度であるⅠ度の熱中症であれば、水分を飲み、栄養のある食事をして十分な休養を取ることで、長くても24時間程度で回復するでしょう。

しかし、1日以上経っても症状が改善しない場合は、熱中症ではない恐れがありますので、その場合は熱中症以外の疾患を疑う必要が出てきます。

自己判断はあてにならず、「熱中症なのでは?」と猛暑日に感じた体調不良の症状が長引き、病院で診てもらった結果「脳梗塞ですね。」と医師の診断が下ったケースもあります。

24時間経過しても症状が続く場合は、早めに病院で診察を受けましょう。

ゆづき

体調が悪い時には無理せず身体を休めましょう!

まさし院長

体調の異変を感じる場合は早めに病院に行きましょう!

まとめ

熱中症の疑いがある時に特に大事なポイントは、「涼しい場所へ避難する」と「水と塩分を補給する」「応答がない場合はすぐに救急車を呼ぶ」ことです。

熱中症になってしまった時の水と塩分の補給にもっとも適した飲み物は「経口補水液」で、飲んでから10分程度で体内に吸収されるため、回復を早めることができます。

経口補水液がない場合は、スポーツドリンクが良いでしょう。

水分をとにかく早く飲みましょう!

逆に、熱中症になった場合に、飲まない方が良いものは「アルコール飲料」「コーヒーや緑茶など、カフェインを含む飲料」「牛乳」です。

カフェインには利尿作用があり脱水を促しますし、交感神経を刺激して脈拍や血圧を上げるので、症状を悪化させてしまう危険性があります。

牛乳に含まれているたんぱく質は体温を上げる作用があるため、熱中症の疑いがある時には飲まないようにしましょう。

熱中症にかかったご本人は自分が熱中症だと気づいていない場合があるので、周りに居る人がおかしいと思ったら声掛けしてなるべく早く適切に対処してあげてください。

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