進行性核上性麻痺にはマッサージやリハビリがとても大切です

進行性核上性麻痺にはマッサージやリハビリがとても大切です

進行性核上性麻痺の依頼

進行性核上性麻痺は訪問マッサージを行っているとよく施術の依頼がある疾患です。

ひと言で進行性核上性麻痺と言っても、その症状は様々だなと患者様を診ていて思います。

進行性核上性麻痺はパーキンソン症候群の一つです。

症状について

有病率・原因・症状など

◯40歳以(降平均60歳)で発症

◯男性に多い

◯日本での有病率は10万人あたり5.8人といわれている

◯原因は不明

◯易転倒性(すくみ足、立直り反射障害、突進現象)

歩行障害を呈するパーキンソン症候群の一つですが、パーキンソン病と比較して、進行が速い場合が多く様々な症状を呈します。

診断の確定には時間がかかる事があります。

治療法は確立されておりません。

2003年からパーキンソン病関連疾患として厚生労働省特定疾患治療研究事業に加えられています。

転倒に注意しましょう!

進行性核上性麻痺の症状

〇初発症状としては、歩行障害が最も多く、認知症や下方の注視障害が認められます。

〇首の伸展傾向を伴う体幹の筋固縮などもあり、立っていると後方に転倒する傾向があります。

〇症状が進行すると動作が緩慢になり、筋・関節が固くなって最終的に寝たきりになってしまいます。

患者様やご家族から今までの経緯を聞いていると、この症状は似通っている場合が多いです。

細かいことを言うと、症状は人それぞれであり、進行するスピードにも個人差があります。

検査について

進行性核上性麻痺の検査方法

・頭部MRIにおいて脳幹、特に中脳被蓋部の萎縮や前頭葉の萎縮を認める。

・脳血流シンチで前頭葉の血流低下を認めます。

検査を受けて病名が確定したからといって有効な治療法がある訳ではないですが、病名が確定することによって治療面での金銭的な負担が減ります。

まずは専門の病院で検査だニャ!

治療方法について

根本的な治療はあるのか?

根本的な治療法は無く、抗パーキンソン病薬や抗うつ薬が効く場合がありますが、効果は一時的であることがほとんどです。

現時点では根治療法はありません。

転倒のリスクを考えて動こう

歩行や移動をスムーズに行うために、筋力の維持やバランスの訓練が重要です。

後ろに転倒する人

まだそれなりに動ける方はご自身でリハビリを頑張るのですが、時が過ぎれば思ったように動けなくなったり、吹き矢教室などに自分の居場所を見つけても病気の進行とともに「責任取れないから。」と責任者に出入りを断られることもあります。

転倒などの様子を聞いていたら、外に出ることは危険と常に隣り合わせな状況なのに気がつきますし、ご本人も何かしらの不安を感じているのが分かります。

動けるうちは前向きに頑張りたいという意欲はみなさんお持ちのようですが、転倒した時のリスクを考えて行動した方がよい病気かと思います。

拘縮へのマッサージ治療

手足の拘縮(関節が曲がってかたまる)予防にマッサージやリハビリが必要です。

施術の様子

人によっては関節に熱を持ち炎症を起こしていることもありますので、関節へのアプローチは慎重に行う必要があります。

四肢の末端への症状の出方も人によって様々です。

指先や手首が赤くなり腫れる方、足の裏に砂が入っているような感じがすると訴えられる方など症状の出方も感じてみえる感覚もいろいろです。

症状に合わせた施術を行っていきたいですね。

誤嚥の対処法

嚥下障害に対しては、進行に合わせて食形態の変更(刻み食・ミキサー食)や経管栄養(管を使って胃腸に栄養剤を入れる方法)が必要となります。

リハビリについて

先ほども書きましたが、進行性核上性麻痺はリハビリがとても大切です。

リハビリの目的

〇リハビリは症状を緩和し、ADL(日常生活動作)を可能な限り良好に維持するために行います。

〇リハビリの内容としては運動療法を中心に行い、歩行障害や運動障害に対して歩行訓練、姿勢の矯正、方向転換の訓練を行います。

このように早期からのリハビリテーションをすることで回復を促進することが科学的に証明されています。

リハビリ・マッサージをサポートします!

この一文は患者様にとって心の支えになっているように思います。

進行性核上性麻痺の患者様やご家族がリハビリにたいして熱心なのは回復の促進が科学的に実証されているからなのでしょうね。

リハビリの注意点

自己流で運動を始めると「リハビリは激しい運動をする方が回復するはず!」と思い込んでしまう方もいます。

注意しよう!

しかし、安全を確保できていないリハビリはケガをしやすく無謀な行為といえます。

◯歩行訓練

◯姿勢の矯正

◯方向転換の訓練

回復には上記の3つが重要な鍵となるのですが、自己判断で間違った方向に進まないように専門のスタッフのアドバイスをしっかり受けましょう。

運動は安全を確保して行いましょう!

予後は個人差が大きい

病気の進行は早く時間の経過とともにお身体の状態も少しずつ変化していきます。

状態が変化していくご病気なので、リハビリではその時に最適な判断をして運動プログラムを組んでいく必要があります。

病気の進行スピードについて

◯2~3年で車椅子が必要となります。

◯4~5年で寝たきり状態になります。

◯平均生命予後は5~9年程度という報告が多いですが、個人差も大きく、肺炎などの感染症が死因となります。

私が携わった進行性核上性麻痺の患者様も進行のスピードや症状の出方が様々でした。

先ほども書きましたが、施術で関わると個人差が大きい疾患だと改めて思います。

進行速度も症状の出方も人それぞれです。

転倒防止が重要です

日常生活の注意点として、転倒予防が重要になります。

環境を整えて転倒を予防しよう

〇何かをしようとする時に転びやすく、傍にある物に手が伸ばした拍子に転んでしまいます。

〇転倒しない為には、手を伸ばして取れる物は片付け、使用頻度の高い物は体に近いところへ落ちないようまとめておきます。

進行性核上性麻痺の転倒-

転倒がいつ起こるかわからない以上、ご自宅での一人での療養はとても危険です。

ガラス窓の近くで転倒すると大惨事になることがあります。

危険を感じて早めに施設に入られる方もおり、施設なら人の目も行き届いていますし、自宅と比べたら転倒時のリスクを大幅に減らせます。

トイレでの転倒に注意しよう

〇トイレに行きたくなり、動いた拍子に転倒する事も多いです。

〇介護者に声をかけて介助を受けながら用を足すことは転倒リスクを減らす為には大事です。

トイレはご自身で行けるなら人の手を借りたくないという心境も分からなくはないですが、進行性核上性麻痺では気を付けていても転倒のリスクがありますので、トイレに行くときも注意が必要です。

声掛けを何度しても一人で動いて転ぶ傾向があり、転倒時のケガの回避を目的とした保護帽などの受傷予防が必要です。

トイレへの移動時は転倒に注意しましょう

日常生活で必ず移動しないとできないのはトイレくらいですものね!オムツでするのは嫌だし。。。

嚥下障害と食事方法

嚥下障害の程度に応じて食事形態を変更し、一口量を少なくします。

食事介助の様子

飲み込まないで口に詰め込んでしまう場合は、食事中声かけが必要です。

水分でむせる場合には、まずスープ状のトロミをつけます(薬局で手に入ります)。

経口摂取ができなくなったら、経管栄養食などを併用、あるいは経管栄養に切り替えて鼻腔栄養や胃瘻(腹壁から直接胃の中にチューブを入れる)からの栄養補給を行います。

床ずれ防止について

寝たきりになったら、体位変換することで床ずれを防ぎます。

体位変換は進行性核上性麻痺に限らず、どの疾患でも寝たきりになったら必要な介助です。

肺炎防止について

口の中を清潔に保ち、適宜痰を吸引する事で肺炎を予防します。

まとめ

進行性核上性麻痺の患者様は転倒するリスクと常に隣り合わせです。

首の伸展傾向を伴う体幹の筋固縮などもあり、立っていると後方に転倒する傾向があるという特性上、転倒すると大きなダメージを受けます。

動ける方はその辺りを理解して安全に生活できるような体制をつくって療協したいですよね。

また、進行性核上性麻痺では往診当初からベッドで寝たきりの患者様も多いです。

その方の病状に合わせたマッサージやリハビリが大切な疾患ですよね。

お問い合わせ先、愛知訪問マッサージ・リハビリ

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