認知症を防ぐ方法と治し方、「おかしい」と感じたらどこに相談すればよい?

認知症を防ぐ方法と治し方、「おかしい」と感じたらどこに相談すればよい?
認知症を予防しよう
認知症は早期発見、早期治療を心掛けるべきですが、治療より予防の方が大事です。
いかにして認知症を予防して症状の進行を食い止めるのか、そこがこの病気の治療の肝とも言えます。
認知症の大部分を占めるアルツハイマー型や脳血管性認知症は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)との関連があるとされています。
例えば、野菜・果物・魚介類の豊富な食事を心掛けたり、定期的な運動習慣を身に付けたりと、普段からの生活管理が認知症の予防につながることが分かってきました。

また、症状が軽い段階のうちに認知症であることに気づき、適切な治療が受けられれば、薬で認知症の進行を遅らせたり、場合によっては症状を改善したりすることもできます。
早期診断と早期治療によって、高い治療効果が期待できるのです。
認知症の早期診断・早期治療につなげるために、自分自身や家族・同僚、友人など周りの人について「もしかして認知症では」と思われる症状に気づいたら、一人で悩まず専門家などに相談しましょう。

認知症は防げるの?治るの?

その答えは早めの相談と早めの治療、そして予防が鍵となります!
主な相談先
・かかりつけの医師
・ 医療機関の「もの忘れ外来」
下記のウェブサイトから検索できます。
・地域包括支援センター
下記のウェブサイトから検索できます。
e-65.net(イー・ローゴネット)「認知症・地域支援マップ」
・認知症の電話相談(公益社団法人 認知症の人と家族の会)
電話番号 0120-294-456
受付時間:午前10時~午後3時(月~金 ※祝日除く)
※携帯電話・PHSの場合は050-5358-6578(通話有料)
このほか、全国47か所の支部でも電話相談を受け付けています。
詳しくは、同会のホームページまで。

迷っているあなたは相談するべきです!お気軽にご連絡ください!

早めの相談があなたを救います!
家族や周囲はどうすればいいの?
認知症になる可能性は誰にでもあります。
私たちと同様、認知症を患った方々の心情も様々です。
また、「認知症の本人は自覚がない」という考えも大きな間違いであり、最初に症状に気づき、誰より一番不安になって苦しむのは本人なのです。

認知症の人は理解力が落ちているものの、感情面はとても繊細です。
あたたかく見守り適切な援助を受ければ、自分でやれることも増えていくでしょう。
認知症という病気を理解して、さりげなく自然で優しいサポートを心がけましょう。

10カ条を知っているだけで正しく対応できそうです!

感情を刺激しないよう、繊細な対応が大事じゃの~
高齢でなければ発症しない?
認知症は高齢者に多い病気ですが、働き盛りの年代でも発症するケースがあり、65歳未満で発症した場合を「若年性(じゃくねんせい)認知症」といいます。
厚生労働省によると(※)、全国における若年性認知症の有病者数は約3万8千人おり、そのうち50歳以上が8割超を占めるとされています。
家計を支える働き盛りの家族が認知症になってしまったら、経済的な負担や心理的ストレスはとても大きいもの。
そのため、早期発見・早期治療がより一層重要となります。
※参考:厚生労働省「若年性認知症の実態と対応の基盤整備に関する研究」の調査結果(平成21年)
「新しいことを覚えられない」「もの忘れが多くなった」「仕事や家事の段取りが悪くなった」などの変化が現れ、その症状が続くようであれば若年性認知症のサインである可能性があります。
早めに専門医やお近くの「もの忘れ外来」、または、下記の若年性認知症コールセンターまで相談してください。
電話番号 0800-100-2707
受付時間:午前10時~午後3時(月~土 ※年末年始・祝日除く)
※社会福祉法人 仁至会 認知症介護研究・研修大府センターが運営しています。
※相談は専門教育を受けた相談員が対応。個人情報は厳守されます。

働き盛りに発症する認知症もあります!

若いからこそ、早めの対応が大事だニャ!
まとめ
もしもご家族の誰かやご自身が認知症ではないかと不安に感じたら、できるだけ早く専門外来を受診するようにしましょう。
理由は今回の記事にまとめた通りで、軽度認知障害(MCI)の段階で発見することで、認知症の発症を防げる可能性があるのです。
認知症は症状が出始める20年以上前から脳に異常が起こり始めており、その段階で察知して予防を始めれば、 MCIの前の段階で防ぐことも夢ではありません。
日ごろの生活管理と早期診断・治療が大切であり、ご家族は認知症を正しく理解し、さりげなく自然なサポートをすることが大事です。
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