骨粗鬆症になるとどうなる?思わぬ骨折をする前に適切に対処しておこう!~早期発見・早期治療のススメ~

骨粗鬆症になるとどうなる?思わぬ骨折をする前に適切に対処しておこう!~早期発見・早期治療のススメ~
骨粗鬆症とは何なのか
骨粗鬆症は骨がスカスカになってもろくなり、骨折を起こしやすくなる病気です。
この病気では、知らないうちに脊椎の圧迫骨折を起こし腰痛の原因になる場合があります。
原因はさまざまで複雑ですが、カルシウムの不足や運動不足は重大な原因のひとつです。

高齢の女性に多く見られ、転んで大腿部や手首を骨折するケースが増えています。
今回は骨粗鬆症とは何なのか、この病気になったら何に注意して生活しないといけないのかについて解説していこうと思います。

身長が4㎝くらい縮んだような気がるすのはなぜ?

背中や腰が曲がってきて痛みがあるのはなぜだろう?
転倒による骨折に注意しよう
骨粗鬆症の患者様は、ご高齢ゆえに複数のご病気を抱えてみえることがあります。
例えば脳梗塞の片麻痺を患っている場合、転倒して麻痺している側の大腿骨の頸部を骨折することがよくあります。

大腿骨の頸部骨折は寝たきりになる大きな原因の一つであり、これらに脳梗塞が重なると、さらに寝たきりになる危険性が高まることになります。
そうならない為には早期に手術を行い、リハビリをなるべく早く始めることががきわめて重要なのです。

転倒しての骨折には注意したいの~

骨折を機に寝たきりになる方は意外と多いです!
医薬品で引き起こされる骨粗鬆症
骨粗鬆症は、医薬品で引き起こされる場合もあり、気付かずに放置していると、骨折等が生じ健康に影響を及ぼすことがあります。
- 骨粗鬆症を引き起こす代表的な医薬品は経口(飲み薬)ステロイドです。
- 乳がんまたは前立腺がんに対する性ホルモン低下療法薬(アロマターゼ阻害薬、アンドロゲン遮断療法)でも引き起こされる場合があります。
- 糖尿病薬(チアゾリジン薬)、抗うつ薬(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)も関連が指摘されています。
- ほかに骨粗鬆症との関連が考慮されている薬剤にメトトレキサート、ヘパリン製剤、ワルファリン、長期間使用のループ利尿薬、プロトンポンプ阻害薬、抗けいれん薬、抗不安薬、睡眠薬があります。

次のような患者さんは、医師・薬剤師に連絡してください。
「25 歳時と比べて身長が 4cm 以上低下した」、「背中が丸くなった」、「腰や背中に痛みがある」、「洗濯物を高いところに干せなくなった」、「高い棚に手が届かなくなった」、「胸やけや胃部の圧迫感がある」
また、以下の項目は骨粗鬆症の危険因子ですので、該当する方は専門医への受診をおすすめします。
- 過去に背骨、大腿骨の付け根(股関節)、骨盤、手首、肩などに骨折を生じたことがある
- 経口ステロイドを毎日、3ヵ月以上使用している。あるいは3ヵ月以上使用予定である。
- 経口ステロイドによる治療や乳がんまたは前立腺がんに対する性ホルモン低下療法を行っていて、背中や腰の痛み、大腿骨の付け根の痛みがある。下肢のしびれや、下肢に力がはいりづらいことがある

薬が原因ならすぐに使用を中止した方がよいかしら?

必ず医師に相談してください!勝手にやめると、元の病気が悪化することや具合が悪くなることがあります!
早期発見・早期治療が大事
骨粗鬆症の症状が進行してしまい、身体に不具合が出てしまう前にある程度の予防策を立てておくことが重要です。
しかし、殆どの方は普段から骨のことなど意識していないので、症状がだいぶ進行してから気が付くのではないでしょうか。
骨粗鬆症はどのような病気で、どのような時に発症するのかを知り、適切な対応をしていきましょう。
1.治療関連骨粗鬆症とは?
骨は、新陳代謝を行なうことで強度を保っています。
骨粗鬆症は、新陳代謝のバランスがくずれ、骨に“鬆(ス)”が入り、骨がもろくなった骨格疾患で、転倒や日常生活の何気ない動作、くしゃみなどで容易に骨折が生じてしまう病気のことです。
骨折は椎体(せぼね)の骨折が一番多く、その時の症状は背中の痛みですが、痛みが出ないこともあります。
また、椎体のつぶれにより、身長が低下することもあります。
一般的に、骨粗鬆症には加齢や生活習慣、遺伝要因などが関連しています。

一方で医薬品により引き起こされる場合もあり、代表的な薬として経口(飲み薬)ステロイドや乳がんまたは前立腺がんに対する性ホルモン低下療法薬があります。
メトトレキサートも骨粗鬆症を引き起こす可能性がありますが、関節リウマチの治療に用いられる量では骨への影響はありません。

心当たりがないかチェックしよう!
2.早期発見と早期対応のポイント
25 歳時と比べて身長が 4cm 以上低下した方ではすでに背骨に骨折が生じていることがあります。
すでに骨折をしたことがある方や経口ステロイドを 3 ヵ月以上飲んでいる、あるいは飲む予定である方、乳がんまたは前立腺がんに対する性ホルモン低下療法を受けている方は、治療関連骨粗鬆症が引き起こされ、骨折の危険性が増すことがありますので医師、薬剤師に相談してください。
なお、ステロイドはいろいろな病気で治療に使用します。
ステロイドを勝手にやめると、元の病気が悪化することや具合が悪くなることがあります。
ステロイドや乳がんまたは前立腺がんに対する性ホルモン低下療法薬は自己判断でやめないでください。

気になったら早めに主治医に相談しましょう!

医師にきちんと状況を説明して早めに対処するニャ!
まとめ
どのような病気でもそうですが、早期発見・早期治療が一番です。
骨粗鬆症についても同じで、骨折などが生じる前に医師と相談の元適切な対処をしていくことが重要でしょう。
原因はさまざまで複雑ですが、カルシウムの不足や運動不足が原因の場合は早急に対処していきたいですね。
若い頃は何かと運動する機会に恵まれ丈夫な強い骨を維持できる環境にあるのですが、年齢を重ねるにしたがって思ったように運動できる環境は失われます。

体力も衰え、楽しいと思える趣味も少なくなる中での運動はたいへんですが、それで状況が改善する場合は早めに対処していきたいですね。
カルシウムをしっかり摂って元気に運動する。
そんなサイクルを早い段階で作っていくことが、高齢になってからの身体的な変化に大きく影響してくることでしょう。
お身体の状況はそれぞれ違いますし、骨密度の状況は医療機関でしっかり検査を受けないと分かりませんので、自己判断ではなく医師の指示の下で適切な判断をするように心掛けてください。
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