〈脳卒中〉麻痺した半身に痛みが出るのはなぜ?つらい痛みを止める方法とは

〈脳卒中〉麻痺した半身に痛みが出るのはなぜ?つらい痛みを止める方法とは

リハビリと相性がよい疾患

脳卒中によって起こる代表的な障害で、いちばん多くみられるのが片麻痺です。

片麻痺とは、身体の左右どちらかの半身が麻痺することを指し、運動機能に多大な影響を及ぼします。

左の脳に病変がある場合は右半身に麻痺が、右の脳に病変がある場合は左半身に麻痺が起こります。

左右の脳は、それぞれの脳と反対側の体の動きをコントロールしているため、右脳に損傷がある場合は左麻痺、左脳に損傷がある場合は右麻痺を発症します。

脳卒中による麻痺は、発病してまもない頃はだらんとした弛緩性麻痺なのですが、時間の経過とともに徐々に硬くなってくることが特徴で、どの程度の麻痺が残っているかは病院からご自宅に帰った後の療養生活に大きな影響を及ぼします。

脳卒中の片麻痺では、足より手に麻痺が強く出る傾向があり、痙縮が進むと「ひじ」「手首」「指」などが硬くまがってしまい、伸ばせなくなります。

片手が使いずらくなるのは日常生活で非常に困りますが、裏をかえぜば上肢より下肢の麻痺の方が軽めに済むとも解釈できますので、麻痺はあれど歩行訓練がしやすくい場合が多く、ハビリと相性よく、改善が大きく望める疾患であるといえます。

手指のケアやリハビリも必要ですが、まずは下半身の改善を望まれる患者様が多い疾患です。

また歩けるようになるのかしら?

先が見えない不安が強いでしょうけど、大きな改善が望める疾患でもありますので、ポジティブ思考でいきましょう!

痛みは最大の敵となる

麻痺した半身では感覚が鈍くなるのですが、感覚が鈍くなっているのに「じんじんとした痛み」が続いたり、「強い痛みが起こる」ことがあります。

リハビリを行うにあたって痛みは最大の敵となり「早く治りたい!運動を頑張りたい!」という患者様の心を折ります。

脳卒中で麻痺した半身に痛みが出るのはなぜかというと、運動神経は麻痺していても感覚神経は麻痺してないからです。

片麻痺という後遺症は運動神経の麻痺によるものであり、感覚神経は正常なため身体に何かしらの異変があれば痛みとしてその異常を知らせます。

どんな時に痛みが出るかというと、筋肉の緊張が落ちた状態の関節を乱暴に動かしたり、関節が重力で引っ張られたりしているうちに微細な組織の損傷が起きてしまう場合が理由の一つとして考えられます。

この場合は、最初から痛いわけではないのです。

感覚は鈍いのに痛みだけしっかり感じてしまうのは辛いですが、こういった場合は薬の投与で痛みをやわらげます。

麻痺した手が腫れて激痛が走り、リハビリができなくなるほど痛いときは、注射ではなくステロイド薬の服用でずいぶん痛みは緩和されます。

早くて 2〜 3カ月、たいていは半年くらい経過すると自然によくなるので、痛いときには無理をしないことが大切です。 

麻痺しているのになぜ痛みが起こるの?

麻痺は運動神経、痛みは感覚神経が関与してるからです!

痛みを堪えて頑張るは間違い

脳卒中に限らず、痛みをこらえて何でもいいから頑張れば回復するという考えは反対に身体を壊してしまう結果に繋がります。

脳卒中を発症してリハビリを開始するまでの期間できるだけ早い方がよいのですが、それ以外は無理は禁物といえます。

急性期のリハビリでは入院先の病院に所属するPT、OT、STなどの指導の元で機能訓練ができるので、専門家の意見を聞きながらリハビリをこなしていけば間違いないでしょう。

たいていの患者様は自宅療養が始まってからも長い期間ご自身の抱えた後遺症と向き合って生活していかなければなりませんので、痛みがある場合は医師と相談しながら無理なく身体機能を回復させていきたいですよね。

また、自宅療養が開始されてからの慢性期のリハビリは根性論だけでは乗り越えられませんので、その辺りも意識しておいた方がよいでしょう。

脳卒中のリハビリの場合は一日の生活リズムの中にどのようにリハビリを組み込んでいくのかが大切であり、けして無理することが重要な訳ではないのです。

脳梗塞とは別の病気ですが、私が入院して腹部の手術した時は、術後半日で歩行訓練が開始されたので、その時は「ちょっと厳し過ぎだろ!」と思ったものですがお腹に傷があろうがなんだろうがリハビリは早急に開始されます。

通路を一周できた後は集中治療室から一般病棟に移され「自分で好きな時にリハビリしてください。」という扱いでした。

医師の回診があった時に「ベッドから起き上がる時に傷口がとても痛むのですよ。」と伝えると、「いつでも痛み止め出しますから、辛かったら言ってください。」ということでした。

初めて経験した手術後のリハビリで「痛くても我慢しないといけない。」と思っていた節があったのですが、そんなことはなく、痛ければそう訴えれば痛み止めが出ますし、痛み止めを飲んでリハビリした方が効率が上がってとてもよい結果をえられました。

痛みを我慢してリハビリした方がよいの?

場合によりけりですが、慢性期の場合は痛みを我慢してリハビリを行ってもよい結果は得られにくいでしょう。

身体の半分は健康体

脳卒中で片麻痺の症状が出た場合は誰しも麻痺側は動かしたくなくなるもの、なので、ほとんどの方は動作を健康な側だけに頼るような生活になります。

半身が麻痺して思ったように動かない訳ですから、普段と変わらず動く健康な側に頼るのはごく自然なことと考えてよいでしょう。

片麻痺の患者様がどのような苦痛を負っているのかは、片方の足を地面につけないようにして、片側だけでケンケンの生活をしてみればすぐに分かるかと思います。

たとえ短時間でも、片足だけに頼る生活は体には大きな負担がかかって大変だと感じるはずです。

私は左足首をひどく捻挫して松葉杖をついてケンケン歩きで2日間ほど過ごした経験がありますが、普段と変わらず外出したところひどい筋肉痛になり体が悲鳴をあげました。

たかが足首の捻挫でも、片足が使えないとなると身体にはとんでもない負担があるのだと、そういう経験をして初めて理解できました。

麻痺はなんとか改善できんものかの~

健康な半身を上手く活用しながらのリハビリになります!

まとめ

脳卒中になり半身が麻痺してしまうと、その事実に絶望して無気力になってしまう人もいるかと思いますが、脳卒中とリハビリはとても相性がよく、半身が健康体だからこそ自主トレがしやすいのです。

私達が患者様のご自宅や施設に伺って鍼灸マッサージだけではなくリハビリに関わると、脳卒中の患者様はメキメキと回復される場合があります。

患者様と話しをしていると「何とか回復したい。」「起き上がりたい。」「立ちたい。」「歩きたい。」など前向きな思考を持って生活してみえる方がたくさんみえます。

半身が動くからこそ何かやらねばと考えるのでしょうけど、自己判断では上手くいかず回復の道筋が立てられずにいる場合があり、そういった人には少しのアドバイスと身体のケアで状況が飛躍的に改善することがあります。

訪問マッサージ治療で私が伺うようになり状況が改善した患者様をみていると、この仕事をしていてよかったなとしみじみ感じます

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