ロコモティブシンドローム、原因と解決策を知り健康な生活を取り戻そう

ロコモティブシンドローム、原因と解決策を知り健康な生活を取り戻そう

「ロコモ」を知ってますか?

ロコモティブシンドローム(運動器症候群、通称「ロコモ」)は、運動器がおとろえ、日常生活の「立つ」「歩く」などの動作が困難になる状態のことです。

全国では、ロコモの予備群も含め約4,700万人、70歳以上では95%以上の人が当てはまるといわれています。

進行すると日常生活に支障が生じ、介護が必要になるリスクが高くなります。

実際に要支援・要介護になった原因の第1位は、運動器の障害つまりロコモとなっています。 (H25厚生労働省 国民生活基礎調査より)

ロコモ対策として必要なことは、まずは自身の運動器の状態を確認することです。

機能に問題がないか、ふだんの動作から確認してみましょう。

若いうちからの習慣が高齢になってから大きく影響します。

若者にこそ読んで欲しい内容ですね!

まずは7つのロコモチェック

□片脚立ちで靴下がはけない

□家の中でつまずいたり滑ったりする

□階段を上るのに手すりが必要である

□家のやや重い仕事が困難である(掃除機使用、布団の上げ下ろし等)

□2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である

□15分くらい続けて歩くことができない

□ 横断歩道を青信号で渡りきれない

7つのロコモチェック

1つでも当てはまる場合はロコモティブシンドロームかもしれません!

高齢者の場合は年齢的な衰えもありますが、それを言い訳にしていると足腰はもっと弱ってしまいます。

無理する必要はないのですが、ご自身に合った健康管理をしっかり行っていきましょう。

若い時から意識して運動しておこう

若い世代にもロコモは関係があり、高齢者だけに介護の問題の問題が付きまとっている訳ではありません。

若くても日頃から運動不足の人は要注意で、気が付かないうちに身体機能が低下している恐れがあります。

若さで乗り切れるうちは良いのですが、高齢になるとそうはいきません。

高齢者の年齢に差し掛かり思ったように動けなくて慌てないためにも、若いうちからの運動する習慣を身につけておきましょう。

若いうちに運動の経験が浅い人は高齢なってからの体調管理に苦労する場合が多いです。

若い時に習慣付けすることが出来なかった運動は、高齢者になってもやはり苦手意識が残ります。

若い時に習慣かしていない事は高齢になっても苦手意識があります。

足腰を鍛えて健康になろう

介護不要の生活を目指すためには、丈夫な足腰を維持し自由に動けることが大切です。

糖尿病などの生活習慣病予防はもちろん大事ですが、運動面では歩けることで解決の糸口が掴めます。

健康管理をしたくても、足腰がボロボロでは出来る運動も限られてしまいますよね。

足腰の健康は全身の健康維持に大きく関わってきます。

軽い運動でよいので継続して毎日やることが大事だニャ!

足腰の痛みで日常生活が制限される

下記の統計を見てみると、65 歳以上の多くの高齢者は、腰痛、関節痛などの症状を訴えることが多いです。

また、痛みにはみなさんとても敏感で何とか解決したいと願う症状でもあります。

病気やケガ等の自覚症状(65歳以上男女)

しかし、人間の身体は消耗品であり、痛めても取り替えが効きませんので今ある身体の状況で上手に痛みを回避しながら身体の調子を整えていくことが大事です。

痛めてしまった部位は仕方ありませんので、そこに負担の少ない運動法を考えていく必要があります。

何らかの原因で腰痛や関節痛を発症する中年層にも少なくありません。

痛みの症状が続くと動くことが負担に感じ、日常生活の行動に制限が出てきます。

いかに怪我せず体調管理をするのかがとても大事なのですが、実際に身体を痛めてしまうまでその事実に気が付かない人が大多数でしょう。

腰が痛くて外出ができないんじゃ。

要介護の原因となる疾患

ロコモに関係する足腰の障害には「骨折・転倒」「関節疾患」「脊髄損傷」などがあり、「立つ」「歩く」動作に大きく影響を及ぼします。

下記の厚生労働省の統計資料をみると、足腰の障害から介護につながってしまった人の割合は、約4 人に1人という事が分かります。

要介護の原因となる疾患

「要介護の原因」の図にある脳血管疾患(脳卒中)、認知症、高齢による衰弱は予防の対策はある程度打てても、誰でもなる可能性がある防ぎにくい疾患です。

防げそうで防げないのがこの辺りの疾患でしょう。

それに対して、脊髄疾患、関節疾患、骨折・転倒は防ぐことが可能な疾患となります。

注意していても転倒することはありますし、どんなにケアをしていてもケガはします。

不慮の事故も含まれますので注意したからといって完全に防げる訳ではありませんが、日常生活に細心の注意を払っていれば防げる場合もあるでしょう。

「防ぐことが可能」と表現したのは、注意を怠っていた場合のことです。

疾患の中には防ぐことができた事例もあるはずです。

ケガを未然に防ぐ努力と行動は大事ですよね!

運動器の障害は要介護の原因になる

「立つ」「歩く」動作を支えている足腰などの関節や筋肉、骨などは「運動器」と呼ばれています。

運動器に障害があると、痛みやつまずき、さらには要介護の原因になります。

人間の歩行の仕組みはとても繊細に出来ており、何処が悪くても正常歩行が出来なくなります。

とはいえ、身体が思うように動かなくなったと嘆いていても仕方がありません。

今ある機能を活かして上手に体調管理をして、本来あるべく能力を最大限に引き出したいですよね。

いろんな方のリハビリを手伝っていて思うのは、皆さん何らかの先入観や思い込みに囚われていて、本来するべき運動は行なわず難易度の高いことに挑戦しようとされます。

ほとんどの場合は失敗に終わり、さらに運動器を痛める結果になることもあります。

身体に障害を負った時は一人で考えていても解決しません。

専門的な知識を持った介護や医療のスペシャリストに手助けしてもらうことで最も効率よく最適なケアを受けられるでしょう。

困った時は情報が命ですので、専門家の意見や効率的運動のやり方など正しい知識を身に付けて解決策を一緒に探していきましょう。

働きによって異なる器官

私たちの体は役割や機能によって、器官が分かれています。

たとえば、呼吸は「呼吸器」、食べ物の消化吸収は「消化器」、体液を体内で輸送し循環させる働きを行う器官の総称は「循環器」であるように、身体を動かすための器官は「運動器」となります。

今回はその中の運動器の説明をしていきたいと思います。

働きによって異なる器官

運動器は連動して働いている

運動器は、動く指令を伝える脳や脊髄、動かす原動力となる筋肉、体を支える骨などの各パーツから成り立っています。

これらは連動して動くため、一つでも機能しないとうまく動くことができません。

その何処かに損傷や不具合が起こるとロコモティブシンドロームが起こります。

運動器は連動して働いている

運動習慣は若いうちから付けよう

骨や筋肉の量は20~30代がピークですが、運動器は積極的に運動・生活活動を行い負荷をかけないとおとろえてしまい、場合によっては60代以降思うように動けなくなるおそれがあります。

運動器はなるべく使っておかないと高齢者になった時に身体が対応出来なくなります。

事故やケガの後遺症が残ったり、年齢と共に老化した場合はご自身の気力と体力で乗り切らないといけません。

しかし、若い時に運動していない人は歳を取ってからもやはり運動を継続することは難しいです。

歳を取ってから困らないように、運動する習慣は早い時期から付けておきたいですよね。

骨量の年齢変化の推移

ロコモの原因となる疾患

ロコモの原因となる疾患

●骨粗鬆症…骨量が低下して骨が弱くなり、骨折しやすくなります。

高齢者が転倒して股関節などを骨折すると一気に動けない状況が出来上がってしまいます。

●変形性関節症…関節軟骨がすり減り、痛みが現れたり、曲げ伸ばしが十分できなくなります。

股関節の可動域が狭かったり、動くと痛みが出る場合はリハビリがやりづらいですよね。

●脊柱管狭窄症…加齢によって脊柱管がせまくなり、手足にしびれなどが現れます。

しかし病気の性質上、身体が思うようについてこないため運動はなかなか進みません。

患者様自身は運動や体調管理に前向きな方が多いです。

●神経障害…神経が障害されたり、周囲に炎症が起きて痛みが生じます。

神経が障害されると思ったように動けなくなります。

また、痛みが出ている場合は運動する気力も無くなりますよね。

●サルコペニア…加齢に伴い、筋量・筋力が低下します。

加齢による筋力低下は、高齢になり体力も落ちている場合には無理な運動は行なえません。

ただ、筋力が低下していることが原因なので、筋肉量を上手く増やせれば回復は早いですよね。

ロコモ予防は若いうちから始めよう

運動機能の低下は40代から始まるため、若いうちから予防が必要だと言われています。

これは若いうちは全く気にしないことですが、実際にその年齢になるとよく分かります。

日常的にからだを動かし、軽い体操やストレッチなどの運動習慣を取り入れましょう。

普段の食事に気をつけましょう。

食事に気をつけろと言われても何をして良いのか分からない方は、栄養バランスシートを参考にしながらバランスの良い食事を目指してください。

食事バランスガイド

太りすぎもやせすぎも要注意です。

生活習慣病を予防する目的でも、1日や1週間単位でバランスの良い食事を心掛けるとよいでしょう。

お問い合わせ先、愛知訪問マッサージ・リハビリ

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