重度知的障害のリハビリ、【坐位保持】ができました!

話せない方とのコミュニケーション

先月から重度知的障害の疾患をお持ちの女性の患者様のリハビリを担当しております。

話せない・意思表示が出来ない患者様の場合はご自身での訴えがないだけに、慎重に運動やリハビリを行なわなければなりません。

施術を行う上で相手との信頼関係をどう築いていくことが大事なのは変わらないのですが、問題はどうやってコミュニケーションをとっていくかです。

笑う顔、機嫌が悪い顔、怒ってる顔、眠たい顔、表情はあります。

しかし、表情だけではその日の機嫌は分かっても、体調が分かりにくいです。

そんな患者様と向き合いながら、弱った筋肉と対話をしながら施術を進めていきます。

施術を行う上では対話が大事なのですが、意思表示が出来ない患者様も当然みえます。

定期的な接触で状況を察する

こういったケースでは、解決の糸口を探す作業は難航しますが身体の状態や日々の変化を見逃さなければ何とかなる場合もあります。

会話は出来なくても言葉は理解している場合は大いにありますので、丁寧に説明しながら施術は行っていきました。

全く返事は返ってきませんが、やたらと笑顔の日があったり何度も施術を重ねる毎に患者様の特徴が掴めてくるやうになりました。

蓄えてきた知識と経験、それに洞察力が試されます!

坐位保持が安定しました!

伺うようになって1ヶ月と5日になるのですが、寝たきり状態からしっかり座位が保てるまでに回復しました。

ベッドサイドの姿勢保持を20分行った後に寝かせようとしたところ、体幹がしっかりし過ぎてベッドに倒れてくれず、寝かせられないという状態でした。

こうやって座位が安定するのは、会話は成立しなくても、私の言ってる事をちゃんと理解してくれている証拠です。

その辺りの真意は何も喋ってくれないので分かりませんが、私が往診する事によって何かが変わったのは事実です。

1ヶ月リハビリを継続した事により、筋力が回復したのも座れるようになった一因でしょう。

座れた時の得意げな表情が印象的でした。

リハビリは本人のやる気次第

リハビリを行うにあたっては本人の意思が重要になってきます。

ご本人に全くやる気が無いのにリハビリが順調に進むことはなく、「何としても動きたい。」「座りたい。」「立ちたい。」「歩きたい。」という患者様の強い思いが大事です。

自然に回復する場合もありますが、慢性期のリハビリでは勝手に身体機能が回復することは稀でしょう。

患者様の手を握る

置かれている環境や状況は人それぞれ違いますので何とも言えないのですが、専門的なリハビリを行って初めて状況がよくなる場合が殆んどではないでしょうか。

今回の場合も施設管理者様がどうしたらよいのか分からず当院に助けを求めてきた次第です。

リハビリは誰でも行う事ができますが順序や手順を知らず、無理に運動を行うと反対にケガをさせてしまう結果になります。

高齢者やご病気を抱えて寝たきり又は車いす生活の方については慎重な対応が求められます。

ある程度の知識を持ってリハビリに取り組まれた方が効果も高く効率がよいです!

突然やる気を出した患者様

ここ2日は気候の影響から体調を崩す患者様が多くみえました。

なので、この重度知的障害の患者様も安静にベッドに寝かせて施術を行っていたのです。

そうしたら、ご自身で両手を前ならえするような仕草をされました。

こういう動作は今までになく、もしかしたら座らせて欲しいという合図なのかもしれないと思い急遽座位保持を行う事にしました。(会話ができないので推測に過ぎません。)

ベッドサイドに座らせての座位保持では、文章の前半でも書いてように施術が終わって寝かせようとしても体幹がしっかりし過ぎて、坐位保持の運動が終わって寝かせようとしても寝てくれないというような状況でした。

突然の出来事に少しビックリな変化でしたが、骨や筋肉の状態などを診ていると坐位や立位を行うのに問題はなさそうで、むしろ結構丈夫なのではないかと思ってリハビリに取り組んでいましたので、「やっぱりそうか!」という思いもあります。

「これからは立位にも少しずつ挑戦していきたいと思っています。」と施設の管理者に話をしていた矢先の出来事でしたので、体幹の安定が確認できたことで、思い切った立位のリハビリを行うことができそうです。

知的障害の方は若い頃から動き回っている場合が多いので、歳を取っても動きたいという意識が強いのかもしれません。

まとめ

重度知的障害の患者様は会話が成立しない場合も多いですが、元々動くことに積極的で無邪気な方が多いのでハマれば予想以上の回復を見せます。

何も考えていないようで「動きたい。」「遊びたい。」「人と接したい。」などという感情はきちんとあるのですよね。

動きたいのに動くきっかけが掴めずに困っているかもしれません。

この知的障害の患者様は、まさにそのような状態だったのではないかと思います。

会話はできないまでも、ご本人の強い意志を感じることが時々あります。

施設の方々の反応も、「まさか動けるようになるとは思わなかった。」とビックリされてみえました。

寝たきりから脱却するにはある法則があり、座る・立つ・歩く動けるようになるかどうかはやり方一つです。

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