ギランバレー症候群は治る病気、効果的なリハビリとマッサージとは!

ギランバレー症候群は治る病気、効果的なリハビリとマッサージとは!

誰しも起こる可能性がある

病気や医学とは無縁の生活をしている方でも、「ギランバレー症候群」という名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?

芸能人では大原麗子さんや釈由美子さんなどがこの病気を過去に患っております。

芸能人がギランバレー症候群にかかったと新聞やテレビでみて、この時に初めてギランバレー症候群という疾患を知った方も多いことでしょう。

「そんな病気があるんだ、大変だね。」「難しい名前の病気だけど自分には関係ないからいいや。」

自分がかからないとそんな程度の認識でしょう。

しかし、この病気は他人事ではなく、誰しも自分の身に降りかかる可能性がある病気だと思っておいた方がよいでしょう。

今回は、そんなわりと耳にする機会が多くなってきたギランバレー症候群についてまとめていこうと思います。

医療関係者ではなくても、名前くらいは聞いたことあるのではないでしょうか。

ギランバレー症候群の原因とは?

ギランバレー症候群の原因は自己免疫と考えられており、約7割で先行感染がみられ、病態の引き金となります。

約6割で急性期に糖脂質に対する抗体がみられるが、中でもGD1b、GQ1b、GM1、galactocerebroside等に対する抗体は、神経障害をきたすことが実験的に証明されております。

一方細胞性免疫については解析が十分ではありません。

実際にかかった患者さんの話を聞いていると「居酒屋で出された焼き鳥が生焼けだったのが原因だと思う。」「歯医者で麻酔を打たれたのが原因だと思っている。」「風邪を引いたから休んでいたら、身体が動かなくなってしまった。」などその成り立ちは色々です。

しかし、原因を聞かれても思いあたる節を話すくらいで、正確に特定できていないことが多いです。

患者様はどなたも心当たりはあるようですが、原因を立証しずらいのが現状でしょう。

ただ、病気になった本人が言われるのであれば、きっとそれが原因なのではと推測しております。

原因との因果関係の特定は難しそうですね。

みんなそれぞれに思い当たるふしがあるようです。

症状の始まりは人それぞれ

ギランバレー症候群は急性単相性の末梢神経障害により、四肢および脳神経領域の運動麻痺をきたす疾患です。

4 週以内に症状はピークとなり、その後は病態は鎮静化して回復に向かいます。

神経ピリピリ

ギランバレー症候群は足から症状が始まることが多いですが、中にはお腹から始まったり、手先から始まったりするケースもあります。

「足以外から症状が始まった場合は、重症化しやすい。」と寝たきりになった患者様から情報を貰いました。

また、病院に救急搬送されたもののグロブリン注射が遅れて症状が悪化したというケースも聞いたことがあります。

この辺りは患者様の実体験を聞くとその経緯もいろいろだなと感じます。

ギランバレー症候群は神経の病気であり 一時(いっとき)は動けなくなります。

この病気は発症してピークを迎えた後は時間をかけて元の状態に回復していきます。

ピークを過ぎた後は徐々に回復に向かい、日常生活ができるくらいまで回復される方が多いです。

しかし、中にはギランバレー症候群から普段の生活に支障がないまでに回復したものの、違う神経の病気にかかってしまう方もみえますので、ギランバレー症候群から回復したその後の生活にも最善の注意を払っておいた方がよいでしょう。(稀なことなのでしょうけど実話です。)

また、例えばお腹から発祥したような特殊な例では重篤化することがあり、そういう場合は回復の兆しがあってもお腹に力が入らず座位を保持することができない等の不具合が残る場合もあります。

足から発症することが多いです。

異変を感じたらすぐに病院に行こう!

ギランバレー症候群の治療とリハビリ

ギランバレー症候群では、疫グロブリン大量静注療法(IVIg)あるいは血液浄化療法を行います。

ステロイドは単独では用いません。

IVIgにステロイドパルス療法を組み合わせるとIVIg単独より有効であることを示唆するデータはあるが、確立した治療法ではありません。

また重症例の急性期には人工呼吸器の使用を含めた全身管理が必要になる場合があります。

合併症の予防や回復のためのリハビリも重要です。

ギランバレー症候群を患(わずら)った患者様のリハビリに対する意欲は高く、一般的にも「治る病気」として広く知られていることもあり、重症化した患者様も皆さん真剣に回復を目指してリハビリに取り組んでみえます。

自分がこの病気に携わった中で一番回復された患者様は、手からギランバレー症候群の症状が出た方で退院直後5mの距離も歩けないところから努力され、障害者スポーツで全国3位になるまでに回復されました。

このような成功例ばかりではなく、変わった場所から発症した場合は後遺症が重く残り、なかなかリハビリが進まない場合もあります。

自主的にリハビリをされる方が殆どです。

ギランバレー症候群とマッサージの相性

ギランバレー症候群は神経の病気であり、神経の病気は動こうとすると想像以上に疲れるという性質があります。

だからこそ血行促進と体力回復を目的としたマッサージが重要です。

何例も施術を行なっていると、マッサージと相性がいい病気なのだと施術を行う立場からも実感できます。

患者様もマッサージを強く望まれる場合が多く、発病後は身体がとても疲れやすくなってしまったそうです。

車椅子生活やベッドで寝たきり状態だと体も硬くなりますし、神経の病気の場合は体を動かそうと思っても思うように動かせません。

そういう時期にリハビリを頑張ると身体は想像以上に疲れます。

リハビリなどで疲れた身体をマッサージでゆっくり揉み解すことは、その後の回復を早める結果に繋がります。

高齢者のマッサージ

神経の病気のもどかしさは、やる気があるのに体が思うようについてこないところです。

動く意識は高いのに思ったように動けないとイライラが募り精神的に消耗します。

ですので、施術者が声をかけて精神的なケアをすることも大事です。

いろいろ話をしつつ励ますだけではなく、力の抜き方のポイントや何を意識してリハビリに取り組めばよいかなどをアドバイス致します。

ギランバレー症候群がピークを迎えた後は時間の経過とともに回復する病気であるので、「リハビリをすれば治る。」という通説や考えは確かにその通りだと思いますが、無理をし過ぎても仕方ないので程々にしておきましょう。

訪問医療マッサージのゴールは何処か

神経の病気は「なんでも出来そうな事は自分でやってみるけど思いの他できず、身体がすごく疲れる。」ということを患者様から聞くことがあります。

時間が解決してくれる部分もあり、無理することが必ずしも回復に繋がる訳ではありませんので、休憩を挟みつつ肩の力を抜いてリラックスさせながらリハビリを進めていくことが結果的にはよい効果を生みます。

回復された方の中には自宅での歩行が少しできる程度から、1年半後には1人で公共交通機関を使って移動ができるまでになった例もあります。

足の状態が良好でも、手先の細かいことができず完治したとは言えませんが、目標である通院が出来るようになったのであれば私の往診で役目は終わりです。

そう、訪問医療マッサージの目指す処は再び患者様が1人で医療機関に通院できるまでに導くことなのです。

適度な運動が効率を上げる

人間の身体の回復を考えた時に残っている機能があれば、その能力を高めて伸ばしていくことはとても大事です。

しかし、無理をしたから回復が早まる訳ではなく、疲労感だけが残ってしまうこともあります。

自宅療養では、日常生活の全てがリハビリとなります。

病気の性質上、焦らず愛護的にリハビリやマッサージを行っていくべきです。

中には重症化した焦りから強行手段に出られ、かなりハードなリハビリを始めてしまわれる方もみえます。

根性論は慢性期のリハビリでは禁物な場合が多く、筋肉の土台ができてないのに急にリハビリをしてそれで事が解決することは少ないですし、逆に関節を痛める結果になる事もあります。

ケガ人

ギランバレー症候群ではありませんが、ご家族が無理なリハビリをさせた結果、左膝に大怪我を負ってしまったという例もあります。

その方は左膝が伸びなくなってしまい、本来行なえるはずだったリハビリメニューが出来なくなってしまいました。

この話しは昔ながらの根性論とご家族の気の焦り、リハビリに対する無知さの結果です。

ギランバレー症候群の場合「治る病気。」という通説があるのでご家族の焦りは少ないですが、重症化すると時間との勝負とどこかで聞き焦りだすことがあります。

病気の性質上、リハビリ中の大怪我は少ないですが、無理をしたから治るということもありませんので、一つ一つ目先のことを順序立ててコツコツとこなした方が効率よく回復するでしょう。

まとめ

大きな病気を発症すると、そのリハビリは終わりなく続きます。

歩けるようになれば感謝されますしある程度は満足感はあるでしょうけど、患者様は完治したとは決して思っておりません。

本当の意味での完治は、ご自身が一番調子が良かった後遺症のない病気を発症する前の状態に戻ることです。

訪問医療マッサージの役割としての治療は歩けるようになれば終了しますが、患者様のリハビリはこれからも続いていくことでしょう。

なかなか「回復した!」と胸を張って言える病気が無い中で、回復が見込めるギランバレー症候群は恵まれた病気だと感じます。

この病気を発症してしまわれた方は諦めず前向きにリハビリに取り組みましょう。

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