筋麻痺は何処まで治る?その疑問にお答えします

筋麻痺とは

【筋麻痺(きんまひ)】と言われても、一般の方には何の事かよく分かりませんよね。

【筋麻痺】が起こる代表的な疾患の1つとして脳梗塞後遺症の片麻痺があります。

この場合、脳梗塞を起こしたからその後遺症として【筋麻痺】を発症したわけですが、どういう状態を筋麻痺と言うのか分かりやすく解説していきます。

辞書での定義

まず、辞書ではどう定義されているのかを見てみましょう。

ま‐ひ【麻×痺/×痲×痺】

[名](スル)

1 しびれて感覚がなくなること。しびれ。「あまりの冷たさに指先が―する」

2 通常のはたらきや動きが停止すること。「大雪で交通が―状態だ」「彼の良心は―している」

3 脳・神経や筋肉が働かなくなって、運動機能や精神作用・知覚機能が失われること。

上記の1、2、は特に関係はなく、今回の場合は3が訪問医療マッサージの対象となる症状です。

訪問医療マッサージで私達が伺う場合には、下肢に症状があることが条件となります。

「下肢に麻痺があり歩行が困難で1人で病院に通うことができない。」という理由があって初めて訪問医療マッサージを受けることかできます。

筋麻痺は一番対峙する機会の多い症状です!

医学用語としての麻痺

もう少し詳しく書きますと。

医学用語としての麻痺とは、中枢神経あるいは末梢神経の障害により、身体機能の一部が損なわれる状態をさします。

例えば運動しようとしても、四肢などに十分な力の入らない・四肢の感覚が鈍く感じる状態(不全麻痺)、またはまったく動かすことができない・感覚がまったく感じられない状態(完全麻痺)を指し、一般用語の不随に近い意味を持ちます。

麻痺には、運動神経が障害される運動麻痺と、感覚神経が障害される感覚麻痺(知覚麻痺)があります。

また中枢が障害される中枢性麻痺と末梢神経が障害される末梢性麻痺に分類されます。

詳しく書くと余計わからなくなるかもしれませんね。

ひと言で神経と言っても、いろんな神経が存在します。

リハビリで在宅療養されている患者様のお宅に伺うと運動神経麻痺が一般的には多いです。

運動神経麻痺に加えて痛みがあると日々の生活は苦痛を伴います。

感覚神経の麻痺であれば軽い症状なのかと言うとそんなこともなく、立位を行うときに感覚がないのであればバランスが保てずとても怖いです。

中枢神経がやられても、末梢神経がやられても辛い状況に陥ります。

何が原因なのかを知ることが大事です

鍼灸マッサージ師が医療保険を使って治療する時に、保険者には同意書の「筋麻痺」という項目に◯をつけて提出します。

筋麻痺は全てまとめてひと括りですが、病気によってどこに原因があるのか、どの神経がやられたのかによって対処が変わります。

大病を患い手足が動かなくなるのは一緒なのですが、どういう成り立ちで麻痺を起こしたのか。

そこを知ることが治療する上では最重要になります。

原因を探り、どこが悪くて麻痺を起こしてるのかを知ることで治療法は変わります。

原因をキチンと理解しないと的確な治療はできません!

麻痺は治るの?

「では麻痺は治るの?」というよくある疑問点についてお話をいたします。

軽い麻痺やしびれであれば大人しくしていれば治ることもあると思いますが 、重傷を負った患者様などは麻痺の度合いも強く、立って歩く事が困難な方も多くみえます。

怪我や病気などをすると身体というのは自分の意思とは関係なく治そうとする力が働き、なんとか元の正常な状態に戻そうと頑張っているのです。

その回復をサポートする目的で、鍼灸マッサージを行うことで血行を改善して体の回復を促していくというのも大切なことです。

患者様の手を握る

重度の麻痺を起こした場合、元の状態に戻ることは難しいでしょう。

しかし、寝たきりから座れるようになり、立てるようになり、歩けるようになる患者様は実際にいます。

「治る」という表現をどのように捉えるかによりますが、寝たきりから立てるようになれば十分な回復だと私は思っています。

ただ、「治る」という表現を使うのであれば元の状態に戻れないなら軽々しく「治った」とは言えないでしょう。

歩けるようになったけど、杖と装具は必要な状態なら完全に治ったとは言えませんよね。

なので、私は患者様の残っている機能の範囲内までなら回復させることができますが、病気を治すことはできません。

機能訓練指導員としての使命として、寝たきり又は車椅子生活の患者様のお身体の状態を正確に把握して、現実的に回復できる範囲で努力をさせます。

どこまで回復するかは病気を発症した場所や進行具合によります!

若い時と違い無理は禁物です!

指導者が必要な理由とは

麻痺した身体を治す為の最も有効な手段はリハビリです。

大きな病気をすると「もうダメだ。」と諦めてしまいがちです。

しかし、その一方でその病気を克服しようと一生懸命頑張る患者様も沢山みえます。

自分の手足が動かないのに「もうこのままでいいや。」なんて投げやりな人はいませんよね?

高齢者のマッサージ

私は訪問医療マッサージという仕事を通じて麻痺を起こしてみえる患者様をたくさん診てまいりました。

もちろん病気には勝てず、どうにも太刀打ちできないような大病を患ってみえる方もおられます。

病気にもよりますがリハビリをとにかく頑張り麻痺を克服された方も何人もみてきました。

リハビリを行うにあたっては、回復の道筋を立て、安全にケガなく最短ルートで目的地に辿り着きたいですよね。

無理なリハビリを行って結果筋肉や関節を痛めてしまっては後から後悔しますので、目的地に安全に導いてくれる指導者をまずは探しましょう。

的確なアドバイスを必要な時にしてくれる専門家の存在はリハビリでは大切です。

脳梗塞や脳出血はリハビリと相性がいいです

病気はいろいろありますが、脳梗塞や脳出血などはリハビリと相性が良い病気です。

病気の程度にもよりますが、大病をされた場合、健康な時と同じ状態までに戻るというのは難しいでしょう。

しかし、元には戻せないまでもそれに近いくらいまでの回復をされる方もおられます。

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患者様の中には「運動する機会が無い。」とか、「運動のやり方が分からない。」という事で悩んでみえる方もみえます。

間違ったやり方をすると反対に体を壊してしまうことにも繋がるので注意が必要ですが、 リハビリが必要なのにその機会が少ない患者さんが多い事も現実です。

完全に失ってしまった機能を取り戻すのは難しいですが、まだまだ伸びる要素があるのに急性期の集中的なリハビリが終わってしまったり、在宅になりリハビリの回数が減り思ったように運動ができていない方もみえます。

そういう方はリハビリを積極的に取り入れる事で回復されるケースが多々あります。

実際に当院が往診に伺いリハビリに携わり、劇的な回復をされた方が多数みえます。

ですので麻痺を起こした方も諦めずに、よき指導者の元でリハビリに取り組まれると良いのではないでしょうか?

もしかしたら動かなかった足や腕が動くようになるかもしれません。

自己判断せず、専門家の指示を仰いで運動を行われた方が効率的であり、間違いがないと思います。

寝たきりの方でも座位や立位まで回復させやすいのが脳梗塞後遺症や脳出血後遺症です。

まとめ

私がお話ししている回復というのは、「寝たきりの人が座れるようになる」、「車椅子に座れた人が立てるようになる」、「立てた人が歩けるようになる。」ということです。

それが一番見た目にもわかる回復でしょう。

伺った時には寝たきりだったのに、一年後には立って歩いてたという例も実際に何件もありますので、病気になった事に絶望して最初から諦めてしまうのも勿体ないですよね。

注意点としてリハビリはプロの意見を参考に進めていくのが一番です。

民間療法療法に走られて誤った知識のもと逆に体を壊してしまう方を見かけたこともあります。

そうならないためにもプロの意見を参考にしっかりと医療としてのリハビリを行っていくと良いのではないでしょうか。

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