筋ジストロフィーとマッサージ・リハビリは相性が良いです

適切なケアが大事です
訪問医療マッサージを行っていると、筋ジストロフィーの患者様を受け持つ機会もわりと多いです。
進行性の難病であり、その進行を止めることは鍼灸マッサージ師には出来ませんが、患者様のお身体の状態を把握して適切なケアを行うことはできます。
筋ジストロフィーを患ってみえる方は回復への意欲は強いです。
これは知的障害を抱えている患者様でもその傾向がみられます。
車椅子に座ってばかりなんて嫌ですから、動きたいと思うのは至極当然のことと思います。

みんな本音は動きたいですよね!

筋ジストロフィーの患者様はとても前向きな人が多いです。
体力を回復させよう
筋ジストロフィーではマッサージで筋肉の緊張をほぐして体力を回復させ、リハビリで筋力の衰えを遅らせます。
また、両下肢の膝関節のケアを適切に行い、快適に日々を過ごす為のお手伝いを致します。

人との接点ができ、相談相手ができることはメリットしかありませんよね。
日々の生活を快適に過ごす為にはリハビリが非常に重要な疾患であり、ストレッチやマッサージを行う事で筋の硬化をある程度予防する事ができます。
療養生活が長くなると側彎症(そくわんしょう)が生じ、呼吸にも影響が及ぼされますので、側彎を予防するようなマッサージや運動も必要になります。

大変な病に直面した場合、マッサージと同時に精神的なケアも必要です!
マッサージで疲労回復
筋ジストロフィーにはマッサージやリハビリがとても相性良いです。
リハビリを行いながら、疲れない程度にマッサージを取り入れていきます。
マッサージで身体を緩めながら、その時の体調に合わせて運動を行っていくやり方を当院では行っております。
脊椎の側彎症の予防については背中から腰をマッサージして筋肉を緩めたり、背中を鍛えたりする事で対応しております。
下肢のふくらはぎが太くなってきますので、血流をよくする目的でふくらはぎを含めて下肢のマッサージをするとよいでしょう。
運動の意欲については個人差がありますが、筋ジストロフィーの人達は前向きな方が多いと感じます。

マッサージで疲労回復と血流促進を図りましょう!
まとめ
筋ジストロフィーは進行性の難病ですので、その進行を止めるのは鍼灸マッサージ師には出来ません。
しかし、適切な処置を行うことで患者様のクオリティー・オブ・ライフを高めることはできます。
筋ジストロフィーの患者様はその病気の性質上とても疲れやすく身体が重たくなります。
また、動けないと思われていても適切な運動をすれば車椅子生活から多少であれば歩行が可能になる場合もあります。
進行性の難病ですので病気の進行と共にそれも難しくなりますが、今ある機能をしっかり使って出来る事から積み重ねていくことで患者様は元気になります。
大きな病気を患うと自分1人ではどうすることできず大きな壁にぶつかり思い悩むことになります。
療養生活でのリハビリでは、誰かの手助けがあった方が効率がよいですし、精神的な気持ちの余裕ができるでしょう。